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私の考えるマネジメントとは?

研究紹介

私の研究のキーワードは「集団」です。集団の意思決定を分析しようとするとき、2つのケースを考えなければなりません。

(1)集団内に利害対立が起こっていないケース

 例えば、ある共通の目標があって、その目標に向かってみんなで話し合い、集団として一つの意思決定をしなければならないようなケースを考えてみましょう。企業内の意思決定、政策の意思決定、チームスポーツなどでの意思決定が例として挙げられます。このとき「みんなで話し合う」ことの意義は何でしょうか。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がありますが、もっと具体的に、みんなで話し合って決めるような「集団による意思決定」は、一人で考えて決める「個人の意思決定」と比べてどのような特徴を持っているのでしょうか。
 ゲーム理論では、個人であろうと企業であろうと政府であろうと、意思決定主体は「プレーヤー」と呼ばれ、そのプレーヤーがどのように行動するかを数学を使って記述します。つまり、ゲーム理論では意思決定主体が個人であるか集団であるかを区別しません。このままでは様々な社会活動をより正確に記述する経済理論の構築には限界があります。そこで私は集団の意思決定と個人の意思決定の違いを経済学実験の手法を用いて分析しています。集団の意思決定の経済学的特徴を明らかにし、新たな経済理論の構築を目指したいと考えています。

(2)集団内に利害対立が起こっているケース

 集団内のメンバーが協力すれば集団として良い状態になるのに、各メンバーにとっては自分だけサボるほうが得になるようなケースを考えてみましょう。例えば地球環境問題があります。CO2削減のために世界各国が協力すれば、みんなにとって住みやすい世界を実現することができるでしょう。しかし、CO2削減には様々な努力・知恵が必要であり、多くのコストを支払うことになります。このような状況において、みんなが協力するためにはどのような仕組み・交渉プロセスが必要でしょうか。このような動機を背景に、みんなが協力するような仕組みを経済理論的に構築し、さらに実験においてもうまく機能するものを提案しています。

担当講義

ミクロ経済学(2年〜)

ミクロ経済学は、個々の消費者や企業の行動を分析することから始まって、市場における価格機構や企業組織の役割を分析することを主眼としています。その中でも、個々の消費者や企業の行動が市場価格に影響を与えない状況(完全競争市場)における経済理論について紹介しています。

実験経済学(2年〜)

実験経済学は、様々な経済環境における実際の人間の意思決定を観察し、経済理論との整合性を検証し、新たな経済理論を構築することを目的としています。講義では、受講者が実際に実験に参加し、その実験内容に関係する経済理論を学び、データとの整合性を検証します。

計量経済学(2年〜)

計量経済学は、ミクロおよびマクロレベルのデータを使って経済理論を検証する、あるいは理論をもとにデータを分析する方法について研究する分野です。講義では、計量経済学においてもっとも基本的な分析手法である回帰分析を紹介しています。また、実際に講義中に実験を行い、データを収集し、そのデータを分析します。

経歴

2001年3月 神戸大学経済学部経済学科 卒業
2003年3月 東京大学大学院経済学研究科修士課程 修了
2007年3月 東京大学大学院経済学研究科博士課程 修了 博士(経済学)
2007年4月 東京大学大学院経済学研究科特任研究員
2007年4月 東京理科大学経営学部非常勤講師
2008年4月 大阪大学社会経済研究所特任研究員
2013年4月 高知工科大学マネジメント学部講師

所属学会

日本経済学会・American Economic Association・Economic Science Association

研究業績

【論文】

  1. Minimax Play by Teams
    Games and Economic Behavior, 77(1), 168-180, 2013.
  2. Predicting Investment Behavior: An Augmented Reinforcement Learning Model
    co-authored with Tetsuya Shimokawa, Kyoko Suzuki and Tadanobu Misawa, Neurocomputing, 72, 3447-3461, 2009.
  3. 集合住宅における排出権取引の制度設計―摂津市南千里丘の事例―
    瀋俊毅・草川孝夫・山川敬史・西崎勝彦・西條辰義との共著、都市問題研究、第61巻、第9号、47-61、2009年
  4. エージェントモデルによるオピニオンリーダーの創発とその株価への影響
    参沢匡将・鈴木恭子・下川哲矢との共著、電気学会論文誌C、Volume 129, 336-343、2009年
  5. Quantile Analysis to the Word of Mouth Model
    co-authored with Tadanobu Misawa, Kyoko Suzuki and Tetsuya Shimokawa, International Journal of Computational Science, 2 (2), 218-232, 2008.

【口頭発表】

  1. Toward Solving Social Dilemma: Theory and Experiment
    co-authored with Xiaochuan Huang, Takehito Masuda and Tatsuyoshi Saijo
    The 2013 meeting of the Asia-Pacific Economic Science Association, Tokyo, February, 2013.
  2. 大阪大学実験ラボ
    京都大学経済実験室オープニング記念ワークショップ、2013年2月
  3. Toward Solving Social Dilemma: Theory and Experiment
    co-authored with Xiaochuan Huang, Takehito Masuda and Tatsuyoshi Saijo
    実験社会科学ワークショップ(学術総合センター)、2012年10月
  4. Mechanism Design and Experiment
    実験社会科学カンファレンス(早稲田大学)特別セッション「いかにして実験は社会科学の「共通言語」となりうるか」、2011年12月
  5. The Approval Mechanism Experiment: A Solution to Prisoner's Dilemma
    co-authored with Tatsuyoshi Saijo and Takafumi Yamakawa
    日本経済学会秋季大会(筑波大学)、2011年10月
  6. The Approval Mechanism Experiment: A Solution to Prisoner's Dilemma
    co-authored with Tatsuyoshi Saijo and Takafumi Yamakawa
    The 14th International Conference on Social Dilemmas, Felix Meritis, Amsterdam, Netherlands, July, 2011.
  7. Non-kindness in Public Goods Experiments
    co-authored with Takafumi Yamakawa and Tatsuyoshi Saijo
    The 14th International Conference on Social Dilemmas, Felix Meritis, Amsterdam, Netherlands, July, 2011.
  8. Non-kindness in Public Goods Experiments
    co-authored with Takafumi Yamakawa and Tatsuyoshi Saijo
    The 11th Society for the Advancement of Economic Theory Conference, Ria Park Hotel, Ancao (Faro), Portugal, July, 2011.
  9. Non-kindness in Public Goods Experiments
    co-authored with Takafumi Yamakawa and Tatsuyoshi Saijo
    実験社会科学ワークショップ(大阪大学)、2011年3月
  10. Non-kindness in Public Goods Experiments
    co-authored with Takafumi Yamakawa and Tatsuyoshi Saijo
    The 2011 meeting of the Asia-Pacific Economic Science Association, University of Nottingham Malaysia Campus, Malaysia, February, 2011.
  11. Non-kindness in Public Goods Experiments
    co-authored with Takafumi Yamakawa and Tatsuyoshi Saijo
    上海交通大学学術交流セミナー(上海交通大学、中国)、2010年10月
  12. Non-kindness in Public Goods Experiments
    co-authored with Takafumi Yamakawa and Tatsuyoshi Saijo
    実験社会科学コンファレンス(神戸大学)、2009年9月
  13. Minimax Play by Teams
    実験社会科学コンファレンス(東京大学)、2007年2月
  14. Minimax Play by Teams
    デザインサイエンスヤングエコノミストセミナー(大阪大学)、2006年12月
  15. The Effect of Time Intervals between Decision Makings: An Experimental Study of Games with a Unique Mixed Strategy Equilibrium
    日本経済学会秋季大会(大阪市立大学)、2006年10月
  16. Evolution and Local Interaction with One Forward-Looking Player
    日本経済学会春季大会(明治学院大学)、2004年6月
  17. Evolution and Local Interaction with One Forward-Looking Player
    Micro Brown-bag Lunch Seminar(東京大学)、2004年5月
  18. Evolution and Local Interaction with One Forward-Looking Player
    ミクロワークショップ(東京大学)、2003年1月

連絡先

電話:088−821−7148(内線:1620)
居室:A620
電子メール:

リンク

個人ホームページ:https://sites.google.com/site/yoshitakaokano/

私の考えるマネジメントとは?

ある目標を達成するための効率的な作業全般といったところでしょうか。ある目標を達成するためには様々な道筋が考えられます。しかし効率的な道筋というのはその中でもかなり限られてきます。目標を達成するまでに必要になるそれぞれの意思決定において、先々のことまで考え、現時点での意思決定が将来の意思決定にどのように影響を及ぼすかを見極める能力が必要になってくると思います。