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私の考えるマネジメントとは?

研究紹介

私の研究上の関心を一言で表現すると「『集団』という状況で、人々はどのような心理を働かせ、行動するのか」ということになります。

「内集団への利他行動」

自分が所属している集団の事を社会心理学では「内集団(ないしゅうだん)」と呼びます。高知工科大学に所属している人なら高知工科大学が内集団となります。社会心理学で行われてきた多くの実験研究から「人々は内集団に対して利他的に行動する」ことがわかっています。これは「内集団ひいき」とも呼ばれるのですが、実は「内集団の人とは付き合いが長いから」とか「良い行いをしておかないと後々まずいことになるから」など、明らかにそうする理由が全く無いにも関わらず、人々はついつい内集団ひいきをしてしまうことも示されています。人々はなぜそのような行動をとってしまうのでしょうか。私は実験的な手法を用いてこの問題にアプローチしています。

「外集団への攻撃行動」

自分が所属している集団を「内集団」と呼ぶ一方で、自分が所属しない集団を「外集団」と呼びます。外集団への攻撃行動に関しても、社会心理学では昔から研究されてきました。しかし、それほど研究は多くありません。内集団ひいきと同じように、人々は外集団に対して「自動的に」攻撃してしまうようなバイアスを持っているのでしょうか。私は最近特にこの「外集団への攻撃行動」をもたらす心理プロセスに関心があります。

「真に学際的な研究へ」

私は以上のような興味を持ちながら、社会心理学の枠にとらわれない研究をしたいと考えています。例えば、近年は進化生物学者や一部の経済学者や人類学者も内集団への利他行動や外集団への攻撃行動に興味を示しています。あるいは、内集団への利他行動や外集団への攻撃行動が現実の場面で観測される現象として「戦争」をあげることができますが、戦争に関しては政治学においても様々な議論がなされています。私は生物学や経済学、人類学、政治学などで提唱された理論や知見を取り入れつつ、社会科学一般に対してインパクトを持つような研究を生み出したいと考えています。

担当講義

「心理学入門」

心理学は心の仕組みを明らかにする事を目的とした学問分野です。しかし、一言で心理学と言ってもその中には様々な分野が含まれています。人々が外界の刺激をどう捉えているのかを明らかにする「知覚」や「注意」、人々が物事をどのように覚え、どのように思い出すのかを明らかにする「記憶」など、非常に多くの内容が含まれます。「心理学入門」ではそれらの分野を広く浅く学び、「心の科学」を標榜する心理学がどのようにして、どのような知識を蓄積してきたのかを理解します。

「社会心理学基礎」

社会心理学は心理学の中でも特に「人と人とが関わるとき」に関する心理過程を明らかにする学問分野です。私たちは他者から影響され、同時に、他者に影響を与えながら生きています。誰かと対面している時、集団の中で活動する時、私たちはどのような心の働きを見せているのでしょうか。「社会心理学基礎」では私たちが他者と関わる様々な場面で見せる心の働きを学びます。

「社会心理学応用」

近年、心理学は「文化」と「進化」という観点から大きな理論的転換点を迎えています。「文化心理学」では「人々は生活する文化によって(根本的に)異なる心理メカニズムを持つ」という立場から、様々な心理傾向の文化差を明らかにしてきています。一方、「進化心理学」では「ヒトの心も進化の産物である」という立場から、人間の心の仕組みに対する理解を深める研究を多く生み出してきています。「社会心理学応用」では文化的基盤としても、進化的基盤としても重要な「社会」の心理学という観点から、文化と進化における心の働きについての理解を深めます。

経歴

2004年3月 東洋大学社会学部社会心理学科卒業
2004年4月 北海道大学大学院文学研究科 修士課程入学
2007年3月 北海道大学大学院文学研究科 修士課程卒業
2007年4月 北海道大学大学院文学研究科 博士後期課程入学
2011年3月 北海道大学大学院文学研究科 博士後期課程 単位取得退学
2011年9月 博士(文学)取得 北海道大学

所属学会

日本心理学会、日本社会心理学会、日本グループ・ダイナミックス学会、日本人間行動進化学会

研究業績

【査読付き論文】

  1. Yamagishi, T., Terai, S., Kiyonari, T., Mifune, N., & Kanazawa, S. (2007). The social exchange heuristic: Managing errors in social exchange. Rationality & Society, 19(3), p259-291.
  2. Yamagishi, T. & Mifune, N. (2008). Does shared group membership promote altruism? Fear, greed and reputation. Rationality & Society, 20(1), 5-30.
  3. Yamagishi, T., Mifune, N., Liu, J., & Pauling, J. (2008). Exchanges of group-based favors: Ingroup bias in the prisoner’s dilemma game with minimal groups in Japan and New Zealand. Asian Journal of Social Psychology, 11(3), 196-207.
  4. Yamagishi, T., & Mifune, N. (2009). Social exchange and solidarity: in-group love or out-group hate? Evolution and Human Behavior, 30(4), 229-237.
  5. Mifune, N., Hashimoto, H., & Yamagishi, T. (2010). Altruism toward in-group members as a reputation mechanism. Evolution and Human Behavior, 31(2), 109-117.
  6. 品田瑞穂・山岸俊男・谷田林士・高橋知里・犬飼佳吾・小泉径子・横田晋大・三船恒裕・高岸治人・堀田結孝・橋本博文 (2010) 他者の協力行動の推測の正確さを規定する要因――魅力度と表情豊かさ―― 心理学研究, 81(2), 149-157.
  7. Takahashi, T., Shinada, M., Inukai, K., Tanida, S., Takahashi, C., Mifune, N., Takagishi, H., Horita, Y., Hashimoto, H., Yokota, K., Kameda, T., & Yamagishi, T. (2010). Stress hormones predict hyperbolic time-discount rates six months later in adults. Neuroendocrinology Letters, 31, 616-621.
  8. Inukai, K., Shinada, M., Tanida, S., Takahashi, C., Mifune N., Takagishi, H., Horita, Y., Hashimoto, H., Yokota, K., Kameda, T., Yamagishi, T., & Takahashi, T. (2010). Salivary alpha-amylase levels and big five personality factors in adults. Neuroendocrinology Letters, 31, 771-774.
  9. Takagishi, H., Takahashi, T., Yamagishi, T., Shinada, M., Inukai, K., Tanida, S., Mifune, N., Horita, Y., Hashimoto, H., Yang, L., & Kameda, T. (2010). Salivary testosterone levels and autism-spectrum quotient in adults. Neuroendocrinology Letters, 31, 837-841.
  10. Kikuchi, H., Mifune, N., Niino, M., Ohbu, S., Kira, J., Kohriyama, T., Ota, K., Tanaka, M., Ochi, H., Nakane, S., Maezawa, M., & Kikuchi, S. (2011). Impact and characteristics of quality of life in Japanese patients with multiple sclerosis. Quality of Life Research, 20(1), 119-131.
  11. Yamagishi, T., Hashimoto, H., Cook, K. S., Kiyonari, T., Shinada, M., Mifune, N., Inukai, K., Takagishi, H., Horita, Y., & Li, Y. (2012). Modesty in self-presentation: A comparison between the USA and Japan. Asian Journal of Social Psychology, 15(1), 60-68.
  12. Yamagishi, T., Horita, Y., Mifune, N., Hashimoto, H., Li, Y., Shinada, M., Miura, A., Inukai, K., Takagishi, H., & Simunovic, D. (2012). Rejection of unfair offers in the ultimatum game is no evidence of strong reciprocity. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 109(50), 20364-20368.
  13. Yamagishi, T., Mifune, N., Li, Y., Shinada, M., Hashimoto, H., Horita, Y., Miura, A., Inukai, K., Tanida, S., Kiyonari, T., Takagishi, H., & Simunovic, D. (2013). Is behavioral pro-sociality game-specific? Pro-social preference and expectations of pro-sociality. Organizational Behavior and Human Decision Processes, 120(2), 260-271.
  14. Kikuchi, H., Mifune, N., Niino, M., Kira, J., Kohriyama, T., Ota, K., Tanaka, M., Ochi, H., Nakane, S., & Kikuchi, S. (2013). Structural equation modeling of factors contributing to quality of life in Japanese patients with multiple sclerosis. BMC Neurology, 13(10), 1-9.

【査読無し論文】

  1. 三船恒裕・山岸俊男 (2007). 協力行動における集団成員性の共有効果:最小条件集団を用いた日乳比較実験Center for the Study of Cultural and Ecological Foundations of the Mind Working Paper Series, No 52: 北海道大学.
  2. 三船恒裕・橋本博文・山岸俊男 (2009). 内集団への利他行動に対する「目」の効果 Center for Experimental Research in Social Sciences Working Paper Series, No. 97: 北海道大学.
  3. 三船恒裕・山岸俊男・谷田林士・高橋知里・品田瑞穂・犬飼佳吾・高岸治人・堀田結孝・橋本博文・清成透子・李 楊・川村誠 (2010). 最小条件集団における内集団ひいきと心理特性との関連:非学生サンプルを用いた検討 Center for Experimental Research in Social Sciences Working Paper Series, No. 110: 北海道大学.

【国際学会発表】(責任発表者分のみ)

[口頭発表]

  1. Mifune, N. & Yamagishi, T. (2007). Ingroup favoritism in the dictator game. The 12th international conference on social dilemmas, Seattle, Washington, USA. July 8-12.
  2. Mifune, N., Hashimoto, H., & Yamagishi, T. (2009). Peers are watching you: eyes promote altruism toward in-group members. The 21st Annual Meeting of the Human Behavior and Evolution Society, Fullerton, California, U.S.A., May 27-31.
  3. Mifune, N., & Yamagishi, T. (2009). Sex difference in in-group bias using a PD game with minimal groups. The 13th International Conference on Social Dilemmas, Kyoto, Japan, August 20-24.

[ポスター発表]

  1. Mifune, N., Terai, S., & Yamagishi, T. (2006). Facilitation of cooperation by determination of a partner. The 6th biennial conference of the Asian Association of Social Psychology, Wellington, New Zealand. April 1-5.
  2. Mifune, N., Liu, J., & Yamagishi, T. (2007). Ingroup favoritism as generalized exchange of favors. Comparison of Japanese and New Zealanders. The 7th Conference of Asian Association of Social Psychology. Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia. July 25-28.
  3. Mifune, N., & Yamagishi, T. (2008). Sex difference of ingroup bias in minimal groups. The 20th Annual Meeting of the Human Behavior and Evolution Society, Kyoto University, Yoshida Campus in Kyoto, Japan, June 4-8.
  4. Mifune, N., & Yamagishi, T. (2008). Sex difference in the in-group bias with minimal groups. The 29th International Congress of Psychology, Berlin, Germany, July 20-25.

【国内学会発表】(責任発表者分のみ)

[口頭発表]

  1. 三船恒裕・山岸俊男 (2005). 集団内協力行動と社会的価値志向性‐最小条件集団を用いた実験研究‐ 日本社会心理学会第46回大会発表論文集, 96-97. (2005.9.24〜25、関西学院大学)
  2. 三船恒裕・鈴木直人・山岸俊男 (2006). 利他行動の内集団バイアス-独裁者ゲームを用いた実験研究- 日本社会心理学会第47回大会発表論文集, 220-221. (2006.9.17〜18、東北大学)
  3. 三船恒裕・山岸俊男 (2008). 内集団バイアスの性差:最小条件集団を用いた実験研究 日本グループ・ダイナミックス学会第55回大会, 54-55.(6月14日〜15日、広島大学)
  4. 三船恒裕・橋本博文・山岸俊男 (2008). 内集団への利他行動に対する「目」の効果 日本社会心理学会第49回大会, 88-89.(11月2日〜3日、鹿児島県民交流センター)
  5. 三船恒裕・山岸俊男 (2009). 内集団ひいきにおける適応論アプローチ 日本社会心理学会第50回大会 日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会 合同大会, 50-53. (10月10日〜12日、大阪大学)
  6. 三船恒裕 (2010). 適応論的アプローチを用いた内集団ひいき研究の展開 日本社会心理学会第51回大会 自主ワークショップ「社会的アイデンティティ・アプローチに未来はあるのか? ?今後の集団研究の価値を問う?」話題提供 (9月17日?18日、広島大学)
  7. 三船恒裕 (2012). 評判維持戦略としての内集団ひいき 日本心理学会第76回大会 小講演 (9月11日〜13日、専修大学)
  8. 三船恒裕・Dora Simunovic・山岸俊男 (2012). 先制攻撃ゲームを用いた防衛的攻撃行動の測定 日本社会心理学会第53回大会, 78 (11月17日〜18日、つくば国際会議場)

[ポスター発表]

  1. 三船恒裕・寺井滋・山岸俊男 (2004). 交換相手の確定による協力促進効果 北海道心理学会第51回大会発表抄録, 60.(2004年10月17日、北海学園大学)
  2. 三船恒裕・山岸俊男 (2007). 協力行動における集団成員性の共有効果 最小条件集団を用いた日乳比較実験 日本グループ・ダイナミックス学会第54回大会発表論文集, 202-203.(2007年6月16・17日、名古屋大学)
  3. 三船恒裕・山岸俊男 (2007). 集団成員性の共有性が自集団への協力行動に与える影響 日本・ニュージーランド比較実験 北海道心理学会第54回大会発表抄録, 28.(2007年10月7日、北海道教育大学旭川校)
  4. 三船恒裕・山岸俊男 (2008). 日本における社会的支配志向性尺度の検討 日本心理学会第72回大会発表論文集, 227.(9月19日〜21日、北海道大学)
  5. 三船恒裕・橋本博文・山岸俊男 (2008). 監視の手がかりが内集団ひいきに与える影響 北海道心理学会第55回大会発表抄録, 56.(2008年11月23日、北星学園大学)
  6. 三船恒裕・李楊・山岸俊男 (2009). リスク回避傾向と裏切り回避傾向が信頼行動に与える影響 第2回日本人間行動進化学会大会, 23. (12月12日〜13日、九州大学西新プラザ)
  7. 三船恒裕・横田晋大・中西大輔 (2010). 集団間葛藤が協力を導くプロセス:社会的価値志向性の違いに注目して 日本グループ・ダイナミックス学会第57回大会発表論文集, 116-117. (2010年8月28日〜29日、東京国際大学第1キャンパス)
  8. 三船恒裕・中西大輔 (2011). 集団間葛藤による協力促進効果: 価値変換作用と期待促進作用 日本グループ・ダイナミックス学会第58回大会発表論文集, 140-141. (2011年8月23日?24日(発表24日)、昭和女子大学)
  9. 三船恒裕・山岸俊男 (2011). 日本における社会的支配志向性尺度の信頼性と妥当性 日本心理学会第75回大会発表論文集, 135. (2011年9月15日?17日(発表15日)、日本大学文理学部)
  10. 三船恒裕・山岸俊男 (2011). 評価懸念と内集団ひいき: 最小条件集団における内集団ひいきと心理特性との関連 日本社会心理学会第52回大会発表論文集, 169. (2011年9月18日?19日(発表18日)、名古屋大学)

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